Course Objectives

今回 CCT Surgical の当番世話人としてご挨拶させていただきます。

この数年心臓外科の臨床で感じることは、手術・術後に安心のできない症例の増加です。術前状態としては高齢者や合併症を有する症例が多くなり、手技的には冠動脈では両側 ITA は通常、虚血性 MR や左室形成、抗血小板剤山盛り服用下での緊急、弁膜症では高齢者・透析の増加とともに石灰化病変で困る症例が増えています。そのような状況下で正しい手術の戦略、イメージを描くには経験豊かな術者の手術を討論しつつ見ることのできるライブは最も適したものと思われます。今回は初めての試みとして 3D 画像でのライブを企画しました。手術を画像で学ぶのに 3D が 2D よりどれほどイメージ作りに有用か、長時間の鑑賞に耐えうるのか等未知のの部分もありますが今後さらに進んでいく方向でしょう。

また第一日目には、手技・適応の分野として上行大動脈・大動脈弁・僧帽弁輪・冠動脈の高度石灰化病変例の対処法(ビデオライブ形式)と、手術してはいけない症例・困った症例の2つのシンポを組みました。

チャレンジャーズライブも昨年同様行いたいと思います。産婦人科医より外科医の減少率がこの10年激しいようです。私が医者になったころは医学博士となり将来大学病院や官公立の大病院で地位を得て手術ができるようになることが一番の目標であり、そのためには組織の一員としての仕事が何よりも優先、多くの医師の価値観が同一であったことが医局制度を円滑にしていました。最近の若手医師の価値観が多様化し求めるものがそれぞれ違い、組織の中での安心感より。個々のつながりの中で仕事を探す医師が増えているように思います。心臓外科医も個人として魅力ある人間になることが求められてきてます。

ランチョンセミナーではモール先生(ウィーン大学)にリサーチマインドと臨床、会原先生(東京大学生産技術研究所)に数理解析手法についてご講演いただけることとなりました。我々の今後の日常診療にロマンを持てる内容と期待しております。

1月に神戸でお目にかかれることをたのしみにしております。

大川育秀 豊橋ハートセンター
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